2016年8月17日水曜日

Haco Textile -ハコテキスタイル-の誕生

Haco Textile

誕生は、父と娘の思い出がはじまりです。

祖父と父が営んでいたのは
印刷・製本会社でした。
IT技術が広まる前まで
建設物、工事物の官公庁向けの報告書類は図面をまとめた厚い上製本でした。
それも数冊の本をまとめて入れる大きな箱の依頼もありました。

その箱を作っていたのが父親でした。
娘のわたくしは転校を数回経験した際
以前の学校では「茶色い」お道具箱
次の学校では「黄色い」お道具箱で。。

「みんなと一緒がいい!」
茶色じゃなくて黄色いのがいいと泣いていると
父は私に手作りの黄色いお道具箱を作ってくれました。
それも、学校の机にぴったりサイズで、使いやすいフタにしてくれました。
もちろんみんなと同じ既成の黄色いお道具箱ではありません。
でもとっても気に入って、私はみんなに自慢して卒業まで大切に使いました。

そんなことで
わたくしは父の仕事に誇りを持っていて今の会社を手伝うことになりました。

Haco Textile の立ち上げのきっかけ

キラキラな伝統織物との出会いです。
数年前の山梨県”ふじやま織”の「宮下織物」さんとの出会いでした。
「箱つくりをしたい」と、どこか頭の中に持っていた中、
出会ったのが伝統織物”ふじやま織”でした。
世間はナチュラル志向です。
でも女性なら魅了されるキラキラ感、品質と存在感、これは永遠だと。
デザイナーの渡辺絵美さんと意気投合し、
またデザイナーの宮下珠樹さんの活躍に惹かれ
「ここの織物で箱を作りたい!」

そんなことで
2011年Haco Textile を立ち上げました。


Haco Textile
布箱研究家 森 昭子